計算を楽にする裏技~SI接頭語~
こんにちは、ナツキです!
今回は、計算について
お話していきます。
高校化学と計算は、
切っても切り離せません。
計算ができると、
テストに時間の余裕が生まれます。
時間の余裕が生まれると、
焦らなくなります。
その分、他の問題に集中でき、
ミスも減って点数が上がるのです!
そこで今回は、
「計算の裏技」について
お伝えしようと思います。
化学の計算って、
1000とか10の〇〇乗とか
桁数が大きくなって嫌ですよね。
今日は、裏技を使って
そんな不満を解消しましょう。
その方法ですが、実はこれ、
あなたは、知らないうちに使っています。
ただこれを、
意識して使うかどうかで、
計算のスピードや楽さが
全然変わってきます。
便利なのに意外と
使われていない。
学校でも、わざわざ取り上げたりしない。
その正体は、「SI接頭語」です。
「なにそれ、私知らんけど?」
って思いますよね。
大丈夫です、絶対知ってます。
簡単に言うと、
「単位の前についているやつ」
です。
例えば、
今、何か飲み物を飲んでいますか?
仮にお茶を飲んでいたとしましょう。
それどれくらい入ってますか?
ペットボトルなら、大体500mLですよね。
500mL…
そう!
この「m(ミリ)」こそが、
SI接頭語なのです。
「L」は本当は、
SI単位ではないのですが、
今回は、そっちはいいです。
このSI接頭語のほうを
使いこなしてほしいのです。
「m(ミリ)」ってどういう意味か知ってますか?
では、500mLって何Lでしょう?
これが2本で、1Lですよね?
つまり1本は0.5Lということになります。
これから逆に考えると、
mは「10−3」という意味だと分かります。
500mLというのは、
500×10−3L
と書いてあるのと同じなのです。
m(ミリ)のほかにも、k(キロ)やc(センチ)
など、生活の中で気づかぬうちに
私たちは、この「SI接頭語」を使っています。
これを化学で使うと何がいいのでしょう。
簡単な例をあげると、希釈の問題で、
モル濃度が0.60mol/Lのグルコース水溶液
300mLに、水を加えて900mLにした。
この時できた溶液のモル濃度を求めなさい。
という問題があったとします。
これに対して、一般の解説は、
希釈前後の物質量(mol)は不変だから、
希釈前のmol=希釈後のmol
という等式を立てて、
0.6(mol/L)×300/1000 (L)
=A(mol/L)×900/1000 (L)
なんて書かれてたりします。
これ見にくくないですか?
しかも、両方1000で割って、
結局約分するなんて、
二度手間ですよね??
これをmを知っていると、
mmol(ミリモル)=mmol(ミリモル)で
式を立てれます。
等式は左と右で
単位がそろっていればいいのです。
それを意識すると、
0.6(mol/L)×300 (mL)
=A(mol/L)×900 (mL)と書けます。
こっちのほうが
よっぽどスッキリしませんか?
今回は、簡単な例でしたが、
問題が複雑になればなるほど、
接頭語は威力を発揮します。
もしできるようであれば、
〇〇mgを△△mLに溶かしたときのモル濃度(mol/L)
なんて問題もやってみてください。
威力が実感できます。
以下に、
よく使う接頭語をまとめました。
1015 |
ペタ |
P |
1012 |
テラ |
T |
109 |
ギガ |
G |
106 |
メガ |
M |
103 |
キロ |
k |
102 |
ヘクト |
h |
101 |
デカ |
da |
10-1 |
デシ |
d |
10-2 |
センチ |
c |
10-3 |
ミリ |
m |
10-6 |
マイクロ |
μ |
10-9 |
ナノ |
n |
太字のものだけでも、
右側を隠して
書けるようにしましょう。
そして、問題集等で
これらが出てきたときには、
接頭語に書き直してみましょう。
使いこなせれば、
かなりミスも減り、スピードも上がります。
接頭語でライバルに差をつけましょう!!
それでは今回はこの辺で、